ぼくの好きな先生

パブリカスタッフ

2010年07月05日 01:00

仕事の帰り、良く行くギャラリー「暮らしの器 サラ」へふと寄りました。

家具作家井崎正治さんの個展が開催されており、今日は最終日で作家ご本人も
いらっしゃいました。
学生の頃、井崎さんの作品は新宿のオゾンや銀座で見た覚えがあり、まさか
豊田でこのスツールが見れるとは・・・てゆーか本人いるし。

で、ご挨拶させて頂きつつ、パブリカ瓦版を貰って頂いたりするうちにまちづくりの
話に花が咲きました。

井崎さんご自身も30年ぐらい色んな地域の村おこしについて関わっていらっしゃって
いるそうで、まちづくりの難しさについてお話して下さいました。


とても興味深かった話。

「街の空洞化」は家庭(暮らし)の中にもある。

例えば、自分の子供の誕生日の日、「じゃあ今日はどこかへ食べに行こう」
とか「遊園地に行こう」となる。するとみんなで出かけて家の中は空っぽになる。

「家の中」 では 「楽しめる期待が無い」 ので 「外」 へ出かける。
「まちの中」では 「楽しめる期待が無い」 ので 「郊外」へ出かける。

自然な行動です。
でも、それは「豊かな暮らし」なんだろうか。


もう少し突っ込んで言うと、

「家の中」 で 「手間暇かけて」 「子供を喜ばせてあげる」 「発想」 をしないで
「お金を掛けて」 「誰かにやって貰う事を期待」 して 「外」 へ出かける。


忙しい私たちは、手っ取り早く「楽しい」効果が得られるために、車やお金で時間を短縮しがちです。が、
それは「生きる喜び」に繋がるのだろうか?

便利≠生きる喜び(豊かな暮らし)


それで、まちづくりをする上で気になったキーワードを幾つか。

●自分の「暮らし」に興味を持つ

●手間隙掛ける面白さ(時間を掛ける。お金を掛けるのでは無く)

●危機感を動機とした発想力

●自分でやる(誰かに頼まない、期待しない)

●整備された街≒ドキドキ、ワクワクしない街
(街の不便さが暮らすエネルギーになる、活気にもなる)

私自身、何だか腑に落ちたのは、「自分の暮らしに興味を持つ」
というところ。

まちづくりって、何かイベントしたり、皆が集まる場所作ったり、
何だかとても大掛かりな事をしないといけないイメージがあったんです。

でも、それだけじゃないだなって。

まずは「自分の暮らしから」でいいんだなって。