豊田市美術館にて『岸田劉生とその時代』展
豊田市美術館の特別展
『
岸田劉生とその時代』をご紹介します
教科書にも取り上げられている
「
麗子像」の画家、
岸田劉生。
そして、
劉生の父(
岸田吟香)は、なんと
挙母(現 豊田市)藩士でした
豊田にゆかりがあったのですね
豊田市郷土資料館で
来月2日から始まる
『
明治の傑人・岸田吟香』の展示にあわせ
豊田市美術館でも『岸田劉生とその時代』と題した
コラボ特別展をします。
[期 間] 4月7日(日)まで開催中
[休館日] 月曜日(2/11は開館)
[時 間] 10:00~17:30(入場は17:00まで)
[観覧料]常設展料金 一般(300円)
高校・大学生(200円)
展示は、劉生の活躍した時代の画家の絵と共に
豊田市美術館所蔵の劉生の作品 5点すべて
≪自画像≫
≪代々木附近≫
≪麗子洋装之図≫
≪横臥裸婦≫
≪鯰坊主≫
娘をモデルにした麗子像は、生涯で何枚も描かれていますが
筆致は画家としての心情や、
その時に感化された画風が反映されているようです。
豊田市美術館の方に教えて頂いたところ
歌舞伎の隈取が印象的な絵
「鯰坊主(なまずぼうず)」は
歌舞伎『暫(しばらく)』の中に登場する
「鯰坊主」を演じた7代目 沢村宗十郎が
モデルとされているそうです。
とてもコミカルでカツラは丸坊主、
もみ上げから長い毛を垂らし
顔には隈取もあります。
この作品は、劉生が云う
「
でろり」(でろりとした美)の作風。
絵具ののせ方も特徴的で
普段目に接しているものの中に美しさがあり、
また、どぎつさ、生々しさの中に隠された美、
深い味を持った美がある
というものです
父である岸田吟香は、エネルギッシュで豪傑、
芸術肌でもあり、その影響も受けていると思いました。
郷土資料館での父の展示と両方
ご覧になることで意外なエピソードや、
劉生の作品を面白く、
深く理解し味わうことができるのではと思います!
美術館の観覧券半券で、
資料館の『明治の傑人・岸田吟香』展が
100円割引きとなります。
(
吟香展は、郷土資料館にて 2月2日から)
是非ぜひ、ご覧ください
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